「寄りかかり」の心理的抵抗

最近、私の中でちょっとしてブームになっているのは、
”「寄りかかり」の心理的抵抗”ということ。

やっぱり、というか、そうなのか、というかなのですが、
「寄りかかり」ということは、思ったよりも難しいらしく、
受講生のみんなは苦労しているみたいです。
うちのスタッフもうーん、これでいいのか〜?と
悪戦苦闘しているらしいです。

あるとき、サロンで練習しているうちのスタッフの姿をみていると
寄りかかりの練習をしていた一人が、
にゅーっと脊柱起立筋へ寄りかかってみて
あれこれやってみて、
(練習してたんですね)

「麻莉さーん、これでいいですか〜」
と聞きました。

私は、にやにやしました。

いつか、メルマガでも言ったけど、
剣豪宮本武蔵なんであります。
技が決まっているとき、というのは、
身体感覚としては、「これだ!」という気持ちよさ、
切れ味、というものがあるので、自分で明確にわかるのです。
もし、なんか違うかも〜と感じたら、
そりゃ、違うんですね。


という訳で、私のにやにやにはっと気付いた、
ようでありました。

練習につきあっているとき、
外側からみていて、体の使い方を細かくチェックして、
寄りかかりの質を精査して、これだ!というところに
到達してもらえる、ことは多いのですが、

これが、本当に面白くて、
ほんのちょっとした角度や、腰の引き具合が
寄りかかりを阻んでいるのです。

寄りかかりたくないのでそうしています、
というようなからだの使い方を
ようするに、そのままどーんといけばいいのに
なんか、ちょろと自分のからだをその人なりの
方法というか癖でそらしてしまう、
無意識のうちにそれをしてしまう、
よって、十分に寄りかかれない、
感覚として明確にならない、
みたいなことが起こっているのです。

これは、どのように人に向き合うか、
あるいは向き合いたくないか、
普段の人間関係の癖がそのまま、寄りかかりの
身体使いの中に反映されてしまうかのようです。

そこのところが分かって来たので、
最近、私は自分のセッションを行うとき、
自分自身の寄りかかりの質ということを
より精査するようになりました。
とても、面白く、深いです。

クライアントとより、深く出会えているような
そんな実感を感じています。

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