価格競争?!、そして価格破壊?!

私は、セラピストは雇われではなくて、
自営の方がいい仕事ができるのだろうなと思っています。

それを裏付けるかのように、とでもいうのか
業界を見渡すと施術業の報酬は、歩合が一般的のようですね。

自分で店を持たず、
どこかの店に所属したとしても雇用という形ではなく、
多くは、業務受託という形態で、報酬は出来高のみ、
つまり売り上げの何パーセントということが多いようです。
最低保証や、それに準じる形の時給などがあるところも
若干ある、という感じでしょうか。

大手の会社に所属して施術業するにしても
出来高のみの業務受託契約が一般的のようです。

なので、施術を生業にするということは
自営あるいは、半自営ってことになる 。
当然、確定申告なども自分で行うことになるし、
月々の報酬には、どうしても波が出てくるし、

もし、自宅サロンという形でもなんでも自分の店を持つとなると
最初の一年は、お客様が果たしていらしてくださるか、
というところからのスタートになりますよね。

サラリーマン家庭で育って
自身もサラリーマン生活を何年もした人にとっては
施術業で身を立てるというのは
貨幣価値というか、経済観念というかの
コペルニクス的大転換ではないかと思います。

かくいう私は、母親が床屋さんでした。
なので、日銭を稼いで、
毎日お客さんにありがとうございます、と頭を下げ、
その積み重ねで生活が成り立っていく。
しかもお客さんに触れ、自分の技術で満足してもらう。
そういうところは床屋さんとサロン稼業は似ています。
なので、感覚的に、良くも悪くもですが、
そうやって生きていくことのノウハウのようなものは
どこか、からだに染み付いているような気がします。



私の場合、エサレンでのトレーニングを終えてからの
30年近く様々な施術業の形態を経験しました。
今からそれをシェアして、
これから施術業で食べていこうと思っている人の
参考にしてもらえたらいいなと思うのですが、

床屋さんだった私の母親は、私によくこう言いました。

「サラリーマンになれ」

(「いいところに勤めるために、いい学校に行くんなら
自分がいっぱい働いて、惜しまないで行かせてあげるよ」
多分、私の母親は心の中でそう思っていたと思います。 )

自分で商売することの厳しさを身にしみていたのでしょう。

今日は来てくれたお客さんも
明日また来てくれるかわかりません。

また月々、決まった上がりがあるかどうかもわかりません。

サラリーマンになれば、毎月決まったお給料がもらえて
楽だろうなーと私の母親は思っていたのでしょう。

それに、私が育った、戦後の昭和の時代というのは、
世の中全体が、サラリーマン志向というか、
経済が右肩上がりで、一般的に会社勤めは
終身雇用で年功序列、安定したものだったと思います。

学校教育もサラリーマンにするための教育を一生懸命していた、
と思います。

平成の時代は様変わりしてしまいましたね。
サラリーマンといえども、安定していない
(サラリーマンという言葉も死語かもしれない。。)
いつ会社が倒産するか、わからない
労働条件もいわゆるブラック化していく傾向で、厳しい

学校教育だけが、時代が大きく変わろうとしているのに、
サラリーマンの大量生産化の方針を未だ変えようとしていない。

そして、施術業では、新しくセラピストと名乗る
自営・半自営の人たちが
出てきた。
(私もその一人で、セラピストの前に”ゆったり”をつけて、
みんなで一緒にやろうよ、と旗振りしているわけですが)

さて、私が、エサレンアプローチを日本に広めたいと
なんの縁故もない東京で施術を始めたのは、
 1998年頃だったと思います。

その時、自分の施術にどんな価格をつけたらいいのか
だいぶ悩みました。何しろほぼ前例がない状態だったので。
また、セラピストと名乗る人たちもほぼいなかった、と思うし、
自分も実はセラピストだと思っていなかったし、
名乗りもしなかったのですが、私としては
日本語としては、プラクティショナー(実践者)という言い方が
定着したらいいなと思っていました。

だから、エサレンボディワークプラクティショナー(な、長い)
と名乗っていたと思うのですが、
(最初は、エサレンマッサージプラクティショナーでしたね。)

やっとアロマセラピーの検定を行う団体ができたかできないかの頃。
それから、アロマセラピーは大きく広がり、
それとともにアロマセラピストという言い方も世の中に受け入れられていき、
”なんとかセラピスト”と名乗る人たちも増えていったと感じています。

エサレンアプローチを実践する人たちを”ゆったりセラピスト”と呼ぼうよ、
というのは、それに便乗しているわけですね。とはいえ、
日本語として、舌を噛みそうではなく、言いやすく
日本語の ゆったり  という響きがどこか愛嬌があって
いいじゃありませんか!!

気にいっているわけです。 (笑)
なので、協会(ゆったりセラピー協会)も作り、
「ゆったりセラピスト」を商標登録もして、
日々、ゆったりセラピスト®️の増殖に勤しんでいる昨今です。

ゆったりセラピストは、今では、こんなふうに言い換えてもいいのかなと思うのですが、

「和の身体技法を身につけた、リラクセーションの施術の専門家」

リラックスのもたらす、心身の健康維持の効用は
今後ますます認識されていくだろうし、
そこに貢献する、『触れること』の大切さももっと深く認識されていくとも思います。

時代の要請です。

そして、その質を実現するには、「和の身体技法」が必要である、
ということにも私たち、ゆったりセラピストは、だんだん理解を深めてきました。

さて、このブログのテーマは
「価格競争?!、そして価格破壊?!」でした。

実はここまでが前置きで本題はこれからです。
前置きがむちゃくちゃ長くなりましたが、

ちょうど、私が東京での施術(セッション)を始める1998年頃、
クィックマッサージと呼ばれる業態が流行り始めた時でした。
私は、自分の施術にどれくらいの価格をつけたらいいか
東京で色々リサーチをしていたので記憶に残っているのですが、
それが10分1000円でした。
その価格を目にした時、「安い!!!」と思いましたね。



それが、21年後の今日、どうなっているかというと
東京都内の繁華街の路面店で
30分、40分で、2000円代のところがざらに見受けられるようになりました。
つまり、10分1000円を大きく割り込んでいるのです。

私は、自分のからだ感覚的に、10分1000円を割り込むと
施術業で食べていくのは難しい感じがするんです。
10分1000円という基準は、
施術で食べていくギリギリの下のラインて感じなんですよね。

なので、こういうところで働いている施術者は大丈夫なのかしらん?
と心配になるのでした。しかも業務受託だから全額が自分の懐に
入ってくるわけではなく、歩合はどれくらいのものなのだろう、
食べていけるのしらん?と思うのでした。

もちろん、多分、ですが、こういうところで働く施術者は
長時間店にいて、できる限り数をこなす
ということでやっていっているんだろうなと思います。

そして、こういう東京のど真ん中の繁華街では、
ボディケア系の店もどうも乱立気味で
仕事帰りのサラリーマンを安さで誘っている感じ。
仕事の憂さを居酒屋で一杯やって晴らすか、
それとも、今日はボディケア行って晴らすか、
の選択を迫っているような。

何を自分の商売の競合と考えるかは重要ですよね。
クイックマッサージとして、10分1000円で始まった業態は、
今や、居酒屋さんを競合として価格競争をやっている、
というように見えました。
その結果、施術業としては価格破壊、と言えるような状況になっている。

私は、施術者にとっても利用者にとっても
不利益な 施術そのものの質の低下 ということが
こうした価格破壊のもと、常態化しているのではないかと思います。

こういう現実が、エサレンアプローチを日本に広めたいと考えた私と
私の施術業商売にどういう関係があるのか、
ということなんですが、私は全然関係ないよ、
とは考えないのです。
ジワリ、見えないところで影響を受けると思うのです。

さて、そんなところから話を始めて、これから少し、
自分の施術の価格を自分でどうやって決めていくか、にまつわることを
私の体験をシェアしながら、書いてみたいと思います。

次のブログもぜひ読んでね。
「自分の施術に値段をつける」


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また、上記の書籍に書ききれなかった

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