2018年5月27日日曜日

「ゆっくりでいいんだよ」

施術のペースや、ストロークのスピードが
どうしても早くなりがちな方は多いのかなーと思います。


私のクラスを受講して
「うん、いいけど、気持ち、も少しゆっくりかなー」
なんて言われたことのある方も多いよね。

ま、その、背後霊のように実習している後ろから
「ゆっくり、ゆっくり、」と声がけすることも多いです。笑


手技そのもの、
つまり触れる場所や角度や強さや動きが同じでも
ある一定レベル、ゆっくりになると
実は触れ方の質が上がるのです。

というか、質が変化する、

触れることの意味合いが変わるのです。


これは、解剖生理的に説明できることなんです。

触覚を伝える神経経路には、大きく2つの種類があって
一つは、様々な触覚情報にそれぞれ対応した触覚受容器と
そこで受け取った情報を素早く大脳に伝える神経線維
そして、大脳辺縁系ではそれらの情報を受けとる場所も
ピンポイントで決まっていて
触覚による識別情報は、その位置まで含めて
とても正確に早く伝ります。
神経系は、そのように進化してきたのですね。


ところがそうした”進化”の流れにそぐわない
伝達速度が遅い神経線維が残っていて
長い間、どういう役割を果たしているのか
よくわかっていなかった。

それは、未発達の古い時代の神経線維で
今となっては大した役割もなく、
進化の過程で消えていくというか
使われなくなったのだろうとされていたのですが、
近年の研究で、その神経線維がゆっくりと触れられた時だけに反応し、
ゆっくりと伝わり、大脳辺縁系全般を広く反応させ、
それが重要な役割を持っていることがわかってきたのです。

これらは原始感覚系と言われていますが、
ここに属する神経線維が刺激され、
大脳辺縁系全般に”ゆっくりの皮膚刺激”の情報が伝わると
我々の心身の「回復・休養」モードのスイッチがオンになる。

そして、その神経線維を反応させるには、
ゆっくりと触れることが必要なのです。

そのゆっくりさは、1秒間5センチ、と言われています。

どれだけのゆっくりさか、イメージできますか?





ゆったりセラピーでは、施術者養成のコースが

==

ゆったりセラピー基礎講座

心で触れるボディワーク本格コース

フェイス・ヒーリングコース

==

と3種類ありますが、

そのどれも、ゆっくり触れる触れ方とそのペースを
からだに叩き込んでいく(!!)トレーニングになっとります。

ぜひ、チャレンジしていただきたいです!


そして、協会認定の「ゆったりセラピスト」とは、
そのゆっくりさを体現できる人ということなんですよね。
それを認定している、と思ってもらって良いわけです。


ちゃんと実技試験を設けて厳しく判定しております。


とはいえ、施術やストロークのペースは
パターンとして早くなりがちのものなんですよね。
わかっちゃいるが、というやつです。


この間、基礎講座のクラスの実習でも、
施術側の受講生は、やはり、私にゆっくり、ゆっくり、と
”背後霊”されていたわけですが、笑

ベッドに横になって受け手になっていたアシスタントが
突然、

「わー、100倍気持ちいい」

と叫びました。

どうしたの?と聞くと

「ゆっくりになるだけで、100倍気持ちいいんです!
同じことなのに、
ゆっくりするだけでタッチの質が上がるんですね!」

と。



100倍かー!!!


なんか面白いですよね。


その時、受講生は、
「そうなんですよ、日常のペースが早く、早くという感じなんで
ついついそのペースになってしまうんですよねー」

と言っていました。


そうそう、この現代社会は
早く早く、とますますそのスピードを速めていくばかりのようです、
でもそれが、心身のバランスや統合感、
ひいては、内的な充足感を阻害してしまうんです。

だけど、ちゃんと我々のからだはその神経伝達の仕組みの中に
ゆっくりさを感知し、それにより、
「休養・回復」モードをオンにする機構を残したわけです。

そして、それは”触覚”の中に仕組まれている。


ゆったりセラピストは、
そこに働きかけることのできるセラピスト
ということができます。


さて、ペースが速くなってしまうというパターンは、
現在の日常のペースという他に
実は、巧妙に幼少時に心身に刻まれるのかと思います。


私もそうなんですが、母親に

「速くしなさい」

と口を酸っぱく言われて育った方は多いいのかなと思うのです。


「ゆっくりで、いいんだよ」

なんて言われたことなかったなー

言われたかったなー



幼少時に身につけたこうした様々な心身のパターンは
無意識の底に沈んでいきます。

無意識の底に沈むとは、
からだの使い方のパターンとして
からだに刻みこまれることなのです。


そして、それは、また、
常に耳元に 例えば、
「速く、速く」と囁く小人さんか、妖精か、背後霊がいるようなもんです。


まずは、その小人さんに気づく事から
ゆったりセラピーの施術者(ゆったりセラピスト)に
なることは始まるのかもしれません。


そして、ゆったりセラピーインストラクターは
ゆっくり、ゆっくり、と呟く背後霊になる、

あ、違った、

ゆったりセラピーインストラクターは
受講生のからだの使い方への取り組みを手助けし、
施術の際の十分なゆっくりさを獲得していく事を可能にする人です。


ゆったりセラピーを学ぶことは、
受講生にとっては長年の無意識のパターンに気づき手放す事ですし、
それはまた同時に新しい生き方に出会う事でもあります。



社)ゆったりセラピー協会の

==

ゆったりセラピー基礎講座

心で触れるボディワーク本格コース

フェイス・ヒーリングコース

==

施術者養成の3つのトレーニングはそんな風に進められていきます。




「ゆっくりで、いいんだよ」

ではなくて

「ゆっくりが、いいんだよ」

なんですね。



今日、ここに書いたのは、
触れる事に関わる解剖生理的知見の一つですが、
その他にもいろいろあります。
下記にまとめています。
興味のある方はぜひ手にとっていただければと思います。


【書籍】

「~世界で愛される癒しのエサレンメソッド~

  心で触れるボディワーク」


詳しくは、こちらから
http://bodyworkjp.org/shoseki-kokofure/


また、上記の書籍に書ききれなかった

社会神経系については、


【「なぜ、顔なの?」メール講座】

に書いています。


詳しくはこちらから
http://bodyworkjp.org/face-healing-mail/


フェイス・ヒーリングコースに興味のある方は
まずは、このメール講座からおはじめください。


==


社)ゆったりセラピー協会
http://bodyworkjp.org/


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