うーん、どうしたものか。

本日は、鎌田のつぶやきを書いてみます。
(つぶやきというには、長いですが、、)

心で触れるボディワーク 本格コースレベル1では、
「ロングストローク」を中心としてクラスを行っていきます。

ロングストロークの考え方
ロングストロークを行うときのからだの使い方
そして、ロングストロークで全身を触れていくこと
そして、その心地よさ、受け手として、触れ手としても。

これらをまずは、理解していく、実践していく、ことがレベル1のテーマなんです。

6日間のコース中、5日目の午後になると
ほとんどの受講生が、ロングストロークを用いて全身のセッションができるようになります。
ディテールを行わないから、1時間くらいのセッションになるかな。
それで充分、受ける側も心地よさの「ツボ」は感じてもらえて
次のレベル2までの間に、このロングストロークが主のセッションを
充分、練習してきてもらう、という順番ですな。

レベル2では、ディテール(部分に働きかけていく手技)を中心に行っていきますが、
からだの使い方は、ロングストロークで練習したことと同じ要素を使っていくんですね。
なので、レベル1で、充分にそれを提示して練習してきてもらう。
その上で、ディテールを提示して、ロングストロークに
ディテールを加えてもらって、80分~90分の全身のセッションに仕上げてもらいます。

ま、ざっとこんな感じでコースを進めておりますが、

そのー
受講生の方に、レベル2を終了後、30例の練習セッションというのをやってもらいます。
その30例の途中、私もモデルとなり受講生のみなさんのセッションを受けることが
あるのですが、その際に、

あれーっ!あのロングストロークはどこ行ったー

ということがよくあります。ひとつひとつの手技をこなすことに夢中になって
ロングストロークやつなぎのストロークの心地よさが充分ではない
セッションになってしまっている、場合が結構あるんです。

私としては、レベル1全てを使ってあれだけやったのに、
これでもか、と繰り返したのに、
あれだけみんな、「そうかー」とか言ってたのに

あれはどうしたー、どうなったのーと心で叫びながら、モデルセッションを
受ける、という。

ある意味、ディテールの手技に夢中になる時期というのは
あるとは思うのですが、

我々は、いつでも、触れること、そのものの意味って何だろう?
という問いかけを忘れてはいけないと思うのです。

触れ手である「私」が何か意味のある行為をしたから、意味があるのではなくて
触れることそのものに意味がある、そしてそのことにより、受け手が自分自身を
感じること、気付くこと、受容すること、に意味があるのです。
そういうタッチを求めていくという姿勢ですな。
それが、エサレンのアプローチだと思うし、だからボディワークという言葉を
わざわざ使うし、心で触れるとは、そういうことを現しているかな。

でもまあ、ディテールの手技を練習することは
没頭することでもありますし、夢中になるくらい面白く、
うまく行った行かないにこだわることも、面白いですよね。

それはそれでいいとは思うけど、
受け手の「触れられたい」という欲求は、それとはあまり関係なく
満たされたり、満たされなかったり。

そういうもんなんですよ。




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