2018年8月6日月曜日

「ボディワーク」そして「ソマティクス」

私が、カリフォルニアのエサレン研究所で
マッサージセラピストとしてのトレーニングを受けたのは、
1990年1月のことでした。

今振り返ると、1990年というのは、
まさに全米に”統合医療”という新しい医療の概念が
広がっていく前夜でしたね。



そして、トーマス・ハンナが提唱した「ソマティクス」という概念が、
ボディワーク という表現に取って代わろうとしていた時期でもありました。

ドン・ハンロン・ジョンソン博士らの尽力で、大学院レベルで
ソマティクスおよびソマティック心理学を学ぶ道筋はすでにできており
東洋の心身一如の哲学や身体技法が米国のアカデミズムの場で
扱われるようになっていたと思います。

でも、当時のエサレン研究所では、
まだまだボディワークという言葉はトレンディに使われている印象で、

よく「ボディワークする」とか、

「ボディワークしてみよう」

みたいなニュアンスで使われていたように覚えています。

それはどういうことかというと、
自分自身の体の感覚にフォーカスしてみよう、
それを言葉で表現してみよう、

というようなことだったと思います。

私は、それまでに
単身ニューヨークに渡ってすでに3年ほど暮らしていましたが、

その前は、岩手県は花巻という東北の片田舎を出たことのない人間だったし、
ゲシュタルトセラピーやエンカウンターなどの
言ってみれば、心理療法の”ニューウエーブ”にも触れていなかったどころか

日本にいる頃、心理療法やセラピーを体験したこともなかったし、
いわゆるニューエイジ的な情報もそんなに持っていなかった。
(そのころはスピ系という表現はなかったと思う。 スピ系とニューエイジでは、なんか根本的なところが違っている感じがする。)

とはいえ、当時のニューヨークでの体験や
日本を出るまでに そういえば、「宝島」や「ガロ」は読んでたし、
片桐ユズル先生の本も読んでたなー。

なので、ニューエイジ的なものに全く無縁ではないにしろ、
と言って意識的にどっぷり浸かっているわけでもなく
積極的に学んでいたわけでもなく、

そういう志向はあったかもしれないけど
どちらかというとぼーっとしていただけだった、とも言える。

そんなんで、
いきなりエサレン研究所の集中トレーニングを受けたので
言ってみれば、ニューエイジの旋風のど真ん中に、
真っ裸で断崖絶壁から海に飛び込むように
ざっぷーんと飛び込んだみたいなもの。

まあ、何にせよ、服は脱がなくてはならなかったけどね。
それには、あまり抵抗はなかったかな。


のちに日本に戻ってきてから、

グラバア俊子先生の論文
「ボディ・ワークーからだを通しての自己成長ー」
(『現在のエスプリ「ニューセラピー」』、1991/02)
を読んで、

その中に
シン・インテグレーション(ロルフィングとから派生したボディワーク)
のマーク・カフェル博士の言葉の引用があり、

「ボディワークとは、ニューエイジの用語である」を目にしたときに

ほお、ニューエイジなのかー
でも、ニューエイジって何?

と心底思ったものでした。

そんなことはどうでもいいんだけども。
(今はニューエイジって言葉、どういう感じなんでしょうか?
私は、もう今ではあまり聞くこと使うことももないです。)

さて、私が述べたい大事な点は、
90年代に始まった米国でのいわゆる医療改革の一連の流れが、
全米に統合医療という考え方を定着させていく、ということです。

米国の医学部には、統合医療センターが併設されるようになり、
医師になるには、メインストリームであるとされてきた西洋近代医学の他に
 代替療法について学ばなければならなくなりました。

そして、この医療改革を推し進めた真の立役者は、
まさに米国の一般大衆であったということです。

当時(1980年代後半のニューヨーク市)、
医師の診察を受けるのには75ドルかかりました。
そして、同じように心理療法や、マッサージセラピー、
あるいは他のボディワークや東洋的技法のケアを受けるのにも
同じように75ドルかかりました。

どれを選んでも同じくらいのお財布の痛みがあったのです。

なので、サービスを受けようとする一般人は
真剣にどのケアを受けようか考えます。
安易に、じゃあ、とりあえず病院に行こう、とはなりません。

そして、80年代に起こったことは
一般大衆が、自分自身の健康を取り戻したり
健康を維持増進するために、
正規の医療とされる西洋近代医学以外のあらゆるケアを
試し、評価し、選択し、
代替療法として受け入れていったのです。

それが90年代に入るとさらに加速し、

その実態は、当時の米国の医療界を
このままではダメだ、と震撼させるに足るパワーだったわけです。

そして、そのパワーの源は、

外側から評価し判断される、「健康」や
これがそうだよ、と外側から与えられる「幸福感」に
満足しない多くの人たちが、

自身の内側のからだの感覚として
どーんと感じる、実感・体感に基づいて
自身の健康や幸福感を求めて行動し、
必要・有効だと感じたら、
躊躇せずにそれに手を伸ばし、そして育てた

ということだったと思います。

これはまさに、エサレン研究所で培われた
「ボディワーク」「ソマティクス」の概念

<内側から感じるからだに基礎をおく>が、

大衆的な広がりを遂げ、

ついには、米国の医療改革を牽引したと言って良いと
私は考えているのです。


日本での医療改革につながる活動は、
私の知るところでは、

80年代後半からは、ホリスティック医学協会や

2000年に入ってからは、統合医療学会の活動がありますが、

米国で起こったような全米に広がるうねりのような

医療改革の波には至っていない、

しかしながら、そうしたことは
今、日本で
強く求められているところではないでしょうか。


この時代の要請とも言える
現代の医療改革というムーヴメントの核は、

繰り返しになりますが、

医療を提供する側にあるのではなく、

医療を受ける側、消費者、一般大衆である私たちが、

自身の健康と幸福を
内側の自身の実感・体感から
求めていく、

決して諦めない、そして言いなりにもならない、

内側から感じる”からだ”を取り戻していく、

ということにあると思うのです。

そういう意味で

日本における「ボディワーク 」「ソマティクス」の役割は

まだまだこれから、なのだと思います。

私は、”ゆったりセラピー”もその一環を担うと自負・自覚しています。




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「ボディワーク」そして「ソマティクス」


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