脇を締める、ということ
脇を締めることができるようになると、ロングストロークしているとき、
上半身はゆるゆるとしながらも、体軸を明確に感じることができるようになり、
背筋で押す感じが得られます。手首や肘、肩の力は抜いている感じになるでしょう。
この「脇を締めて 寄りかかってストロークする」ということは
そのほうが触れ手にとっては楽でスムースで、
受けているほうも格段に気持ちよいものなのですが、
どうも、触れ手の体感覚としてとても分かりづらいところのようです。
なぜかというと、
一つは、日常の体の使い方のくせとして、
肩を内側にロールさせている人は、多いのですが、
こういう人が、ロングストロークをしようとして寄りかかると
自然に脇が開くんですね。そして、肩を挙げて肩でコントロールして
ストロークします。で、それはとりあえずはうまく行っているように感じられます。
だから、なかなか気がつけない。それがいつも行っていることなので。
もう一つは、アロマセラピーのトリートメントでは、
脇を開く体の使い方が教えれられているということがあります。
アロマセラピーのトリートメントでは、オイル塗布ということが主眼で、
触れ手のタッチによって、受け手が自身のからだを
充分感じられるようにするということは
そんなに重要視されていないと思うのです。
ですから、アロマでは、脇を開いて、
すばやくスムースにストロークするようなスタイルをとるのだと思います。
私のスクールには、アロマトリートメントを勉強された方が
たくさんいらっしゃいますが、
大抵、脇を開くスタイルを身につけていらっしゃるので、
申し訳ないのですが、それを直していくことになります。
アロマのスタイルが悪いというわけではなく、
ボディワークを行うには、アロマのスタイルではできない、
ということなんですね。
アロマのスタイル(脇を開く)のまま、
寄りかかりや圧を充分行おうとすると、
まず、手首に無理な力がかかります。
体質的に弱い人はすぐに手首を痛めるでしょう。
また、肩、そして腰も痛めやすいと思います。
自分がどのスタイルを行おうとしているのか明確にし、
使い分けをしていく、ということが重要です。
(が、ひとたび、脇を締めて寄りかかる、ということを
身につけると、それは、触れ手にとってもここちよいものなので
脇を開けるスタイルには戻れないかも、、、です。)
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