正直なところ・・・
社)ゆったりセラピー協会を設立して6年、 今では、ゆったりセラピーの基本的な手法として 「寄りかかり」があるよ、という認識ですが、 正直なところ、この認識にたどり着くまでに 大変な時間を要しました。
というのも、私にとって 寄りかかり感を感じながら ロングストロークを行うのは 30年前にエサレン研究所で最初のトレーニングを 受けている当時から、
いわば、自然に実践していたことだったのです。 なので、他の人も当然そうなのだ、 と思っていました。
だから、特別にとやかく言うようなことでもない、と思っていたのです。
ところが、1999年から2007年にかけて エサレンボディワーク資格認定コースを 最初に日本で主催することになり その受講生の方々のセッションを受けるようになると なんかちょっと違うなと感じることがありました。
でも、そのちょっとの違いに注目するよりも エサレンアプローチをたくさんの方が 熱心に学んでくれることが嬉しくて そのちょっとした違い、なんだかわからない違和感に こだわることはないのではないかと思いました。 「これでいいのだ」と 自分自身に言い聞かせていたことを思い出します。 でも、のちに自分でコースを教えるようになり いくつかサロンも運営して 受講生やサロンスタッフと向き合っていくうちに その違和感は、次第に大きくなっていきました。 その違和感とは、
「あれっ?皆、本当には寄りかかっていないじゃん、なんで?」 というものでした。 そして、のちにゆったりセラピーの施術の中で 基本のからだの使い方と提唱している 「同手同足」ではなくて 私が逆手(ギャクテ)と呼んでいる 体軸を捻って、触れていくやり方を 多くの受講生が「自然に」行っていることにも気づいていきます。
最初は、いろいろなからだの使い方があるものだ、 そういうやり方もあるのだなー と呑気に思っていて(笑) 黙って見守っているだけだったのですが、 実は、そのからだの使い方が 寄りかかりを阻み、 しかも手のひらの感覚を鈍らせて、 加えて、からだも痛めやすいということに 気づいていきます。 そして、「寄りかかり」を含む 私の思うエサレンアプローチの タッチの質を実現するには どうしても、このからだの使い方に取り組まないと いけないのなだという結論に達します。
この結論に達するまでに
実に10年くらいかかっているんです。
なんでそんなに時間がかかったかというと
みんなが「自ずと」やっているのだから、
それでいいんじゃないのかな、
わざわざ、からだの使い方を”直す”べきではないんじゃない?
と自問自答していたのです。
こうして、本格コースに参加してくれる受講生の からだの使い方とタッチの質を
まずは、観察していくことになるのですが、 ほとんどの人が、 逆手で、そして、自分は感じない、と思い込んでいるのです。 驚愕でした。 なんでこんなことになっているのだろう?
自分にとっては、自然なからだの使い方が 多くの人にとっては特別なものであり、 私が当たり前と思って誰でもがそうしているであろうと
信じていた、からだの使い方は、 いわば、生きた化石のようなもので そういう意味では、知らずに、私自身も生きた化石のような 存在になっていた、というわけです。
私は、東北の小さな町に生まれ育ち、父も母も農家の出身で
小さい頃はたくさんの手作業の農作業がありました。 祖母や祖父は、まだ着物を着ていて 父も家に帰ると丹前と呼ばれる着物に さっさと着替えていたことを覚えています。 私の産着は、多分母の手縫いのガーゼの 着物だったでしょう。 着古した浴衣を解いて作ったおしめをあてがわれていたはずです。 子供の頃は、 何かにつけて着物を着せられていました。 (とはいえ、洋服の方が オシャレだと思っていたと思いますが。。) そんなこんなで、 今思えば幸運にも(偶然にも) 私のからだには、昔の日本人の身体感覚が 染み込んでいたのだなと思うのです。 それが、エサレンアプローチに出会って 花開いた、というか、温存されたというか、
プログラムとして呼び出された というか。
不思議なご縁でした。
もし、あの若かりし頃 エサレン研究所で、”施術者として生きる”と 決断しなかったら、 私のからだの奥深くに眠っていた 和の身体技法を、こんな風に ゆったりセラピーとして皆さんにお伝えすることもなかったし 多分、私とて、使うことのない 和のからだの使い方なぞ、 すっかり失っていたに違いないのです。
現代日本は、すっかり西洋化しています。 明治維新以後行われた軍国教育によって からだの使い方も軍隊式のものに 徹底して教育されました。
それも”西洋化”の一端だったのです。
それが今、皆さんが普通だと思って何も思わず
自然にそのように体が動く、というレベルのからだの使い方です。
この西洋化されたからだの使い方を染み込ませる軍国教育は、 戦争に負けて、大日本帝国が消滅しても続けられ、 今もまだその軍国教育は、続けられている
と考えなくてはなりません。
幼い時に何気に教育されて、
しかも繰り返されたからだの使い方は
無意識レベルに深く刻まれ沈み込みます。
それらの動きは、私たちを、息苦しさと
なんとなくの違和感と、満たされない気持ちに
追いやっているのいるではないでしょうか。
こうして、恐怖と不安が、全ての行動の源になるように
からだとしてシステム化され、本来のゆったりさが失われていくのです。
そうした中で、ゆったりセラピーを通して 昔の日本人なら普通に行っていたと思われる
そして親から子へと少なくとも数千年の単位で受け継がれてきた
本来の、自然なからだの使い方をお伝えできることは ちょっと複雑な気持ちながら、喜びです。
昔の日本人は、もっとゆったりしていたはずです。 ゆったりセラピーは、 やすとみ歩(あゆみ)さんが言うところの 魂の脱植民地化に、少しは貢献できると思ったりするのです。 また、自分自身を生きる、という 大西つねきさんの主張を聞いて、 ”自分自身を生きる”ためには 自分の内側の感覚に気づいていることが必要だよね、
と思うのです。
7月21日(日)は参院選の投票日です。 私は、この選挙戦で
山本太郎さんのれいわ新選組の10人の候補者の主張に 熱心に耳を傾けて 心の底から、 ワクワク生き生きしている自分に気がつきました。
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