股関節が語ること
ー心で触れるボディワークアドバンスクラスから

2020年3月2日(月)ー5日(木)、毎年この時期に開催する
心で触れるボディワークアドバンスクラス。

朝の散歩の時の写真です。私のこの姿の後ろにみんなが付いてきてるのです。
この日の朝は、霜が降りていたんだね。



そして、この写真も美しい。(写真は、協会のフォトブログを担当している、受講生でもあったいつかさん。)


志ある仲間が集まって、同じ釜の飯を食い、
朝の散歩をし、美しい景色に共に感嘆する。
そして、学ぶ。新しい気づきと生きる意欲に満ちていく。
お互いに影響し合う喜びを分かち合う。

そんな、ささやかな幸せを簡単に手放してはいけない、と思う。
もちろん、そこには、リスクもつきまとう。
他の人の判断に安易に惑わされてもいけない。
恐怖に支配されて、 自分が自分であることを捨ててもいけない。

難しい選択だ。


今回のアドバンスクラスは、股関節周りに取り組んだ。

ざっと何をやったか記録しておこうと思う。

1日目は、大沢温泉でに昼食とお風呂の後、交換セッション、フィードバック。
2日目は、まずは、ロングストロークでの大臀筋への十分なアプローチに取り組む
     (大臀筋・中臀筋・小臀筋)
     午後、梨状筋へのアプローチ、加えて大腿方形筋(外旋筋群)
3日目は、前日ワークした筋肉の拮抗筋、内転筋へとアプロ−チを進める 
     ==
     カラダの使い方のエクササイズとして、
     骨盤後傾ということを理解するための動きをいくつか行った。
     床での骨盤後傾の動きを行ってみる
     太極拳ムーヴメントを、骨盤後傾を作るところから行い、
     前傾姿勢を作り、肩と腕の力を抜き、
     右足を開く(動きをぶらりとさせて、大腰筋からの動きに切り替える)
     そこから、両腕を肩の高さまであげて下ろす
    (この動きを肋骨の動きに連動させていく)
     **これが”ただ 触れる”の手の使い方を引き出していく

     これができたら、次に軸を保ったまま、方向転換の動き。
     ここで股関節の内旋の動きを使う。
    (やってみると、意外と皆できていない)

     これらの動きは全部会員サイトの動画エクササイズに収められているけど、
     ここまで動きを詳細に解説・分解したのは初めてだったかも
     骨盤後傾を作る、ということが実は基本だなーと気づく。
     そこがきちんとできていないとそのあとの全ての動きは空回りするのだな
     (なるほど。。。)

      **骨盤後傾の床でのエクサササイズを動画に加えないとなと思う。

     午後、大腰筋、そして横隔膜、腸骨筋への働きかけを学ぶ。

4日目、今回行った、ワークの解剖学的意味を復習、太極拳ムーブメントの復習

 2本足で立つ、という選択をした人類にとって
下半身の安定性と柔軟性をどのように保つかは、重要な課題なのではないかと思う。
今回行ったワークの数々は、そこに向き合うものでした。

参加した一人一人がワークを体験することで
自分自身のカラダのくせに気づき、
自身のカラダの可能性を広げていくためにどんなエクササイズが有効か
ということに踏み込めた内容だったと思います。

ゆったりセラピーの施術で基本の触れ方とされる
ただ触れる、そして寄りかかり、返しを捉えるは
上半身の柔軟性、つまり肩の力をできる限り抜き、腕の力を使わない
ということが必要なのですが、それは下半身の安定性と柔軟性がないとできないこと
だということを改めて学んだ合宿でした。
そしてそのための、手技とエクササイズが明確になった、と思います。

2本足で立つ、という選択をした人類は、
 下半身の安定性と柔軟性をどのように保つかをカラダの使い方として
学び、(もちろん、長い年月をかけて身体構造も同時に構築したのだけど)

そのことにより、 上半身を柔軟に動かして、手先を器用に動かして触れ、
感覚器官として手のひらを使い、
道具も使いこなし、表情と言葉を使ったコミュニケーションを発達させてきたのだな。

人類は、長い間自然界では弱者だったわけだけど、
社会化することで生き抜いてきたということを改めて考えてみる。


ところで、 2年前の心で触れるアドバンスクラスのことを書いているブログのカウンターが
なぜか、2,000を超えているのに気づいてびっくり。
(だいたい私のブログのカウンターは回って数百ってところなので)

エサレンアプローチのアドバンスの質について悶々としてきた年月だったけど、
ゆったりセラピー協会を立ち上げたことで継続して学んでいける体制が整ってきたことを
実感し、このところ、どの方向で技を熟練させていくかについて、つまりアドバンスの質について、実は、静かに、でも熱く決断をしている。

舵を切った、と感じています。
どういう内容なのかということはこれから追い追い発信していく予定。


(2018年3月のアドバンスクラスの後のブログ) 

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ここまでで4回、心で触れるボディワークアドバンスクラスを開催していますが
テーマは以下でした。

2017年3月 横寝のワーク、そしてその可能性
2018年3月 頚部のディテールワーク(後頭下筋群、胸鎖乳突筋、頭板状筋 )
2019年3月 足関節を巡って 
2020年3月 大腰筋、股関節周りを中心に

こうやってみてみると
肩周り、多分、回旋筋腱板を中心とした内容、あとは、胸郭に働きかける、大胸筋そして肋間膜に触れるワークなどが残っているかな・・・



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