適度な距離感が必要です
ソーシャルディスタンスという言葉を
聞くようになってだいぶ経ちましたね。
コロナ禍がヒタヒタと世の中を覆い始めた頃、
濃厚接触者、という言葉も初めて聞いて、結構インパクトありました。
最初、なんとなく性的なニュアンスも感じて、
それもあって「おお、」って感じだったです(笑)。
すぐに、それはない、ということはわかったんですが。
ちなみに濃厚接触というのは
close contact の訳語なんですかね、たぶん。
close と 濃厚 が私の中ではどうも結びつかなくて・・
さて、毎日施術を行う施術業の身にとって施術は果たして濃厚接触になるのであろうか、
なるよね、と思い、調べたことを思い出します。
濃厚接触者の定義は、去年の4月に一度変更になっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200421/k10012399231000.html
「発症してから」、ではなく「発症の2日前から」、に変更になったというのと
「2メートル以内を目安に会話などをしていた人」から
「1メートル以内を目安に15分以上接触した人」
に変更になったんですね。
”15分以上接触”って、具体的にはどういうことを指すのかなぁ?
”会話などをしていた”も面白い。
”など”ってどういうことかな?会話の他に何がある?
という感じだけど、
「15分以上接触した人」もかなり面白い。
”接触”ってどこからどこまでを指すのかなぁ?
いや、本当に濃厚接触者を辿らなくてはならない保健所の方々は
たいへんなことだろうと思います。
厚生労働省によると
定義に該当しても、感染者がマスクの着用や手の消毒など
周囲を感染させない対策を取っていた場合は
原則、濃厚接触者にはならないということだそうです・・・
今日は、コロナ感染のことや濃厚接触について書きたいわけではなく、
クライアントとの”距離感”について考えてみたいのです。
前回のメルマガで、セッションスペースの動線をもう一度見直してみよう
っていうことを書いたんだけど、
(バックナンバー「動線をイメージしてみよう」
https://mm.jcity.com/MM_PublicBackNo.cfm?UserID=amuesa&MagazineID=1&T=676&tv= )
動線を検討する時に私にとって重要なのは、クライアントとの距離感はどうか、なんです。
1Mから2Mくらいは距離が欲しいよね、と思っています。
で、先の濃厚接触の定義を調べた時にほう、と思った次第です。
そう、コロナ禍ではなくても普段から不必要にあんまり近づかないようにしているわけ。
会話も必要最小限を心がけています。
これは、長年施術業をしている間に自然に身についた習慣でもあります。
(特にウイルス感染を避けたいからではありません。)
とはいえ、触れる時には、ググッと近づくわけですが、
逆にそれ以外の時は、適度に離れているように気を使っているんですよね。
そして、セッションスペース内の動線は、それがしやすいように考えることになります。
なんでかなーと考えてみるに、たぶん自分自身が、
クライアントの思考や感情のモードやエネルギーのモードに
不用意に巻き込まれないように適度な距離をとっているのではないかと思われます。
それは、クライアント側にも同じ効果ではないかと思います。
セラピストが意図的に適度な距離をとるようにすることで
クライアントが自分自身の感覚に安心して浸れるような、カラダの周りの”繭”を作ってあげる、というか、そんなイメージなんですね。
そして、プライバシーを侵さない、という確固とした信念でもあります。
そうした配慮が、ウイルスの相互交流をもある程度制限する、
としたらそれは興味深いことです。
でもね。
触れる時は本当にググーッと近づかないといけませんからね。
その時は躊躇なく、十分に、そして丁寧に、近づかなくてはなりません。
close。濃厚に。ある種の覚悟を持って。
秋口から始まるセラピスト養成講座があちこちでスタートし始めました。
(心で触れるボディワーク本格コースは、10月4日スタートで
まだ、お申し込みお受けできます。
https://bodyworkjp.org/course-honkaku/)
こうしたセラピストトレーニングの最初、本当に面白いなと思うんですけど、
大概、受講生のほとんどが、触れようとする時、触れる時、
腰が引けてるのに気がつきます。
なんでやねん?
なんでここで腰引くわけ?
と私は思うのすが、本人は言われるまで気がつきません。
寄り掛かろうと上半身で頑張りながら、同時に下半身では腰を引いている、
というブレーキとアクセルを同時に踏むような反応が起こりがちなのです。
触れる、寄り添う、寄りかかると意図しているのに
セラピストのカラダは、無意識的に反応し、
腰を引くという、心理的には”離れておこう”という意味合いの
カラダの動きが起こる。
このアンビバレンス、この葛藤。
近づく、ということは、
その後お互いにどんな影響を引き起こし合うか
未知なので、
まあ、リスクはあるわけで、そういう意味では、
離れておこう、という反応は本能的な防御反応で自然なものです。
でもセラピストとして、施術の場で、
それが無意識的に起こってしまうのでは困ります。
カラダの使い方を練習する、また、動線を考えておくというのは
コミュニケーションの場で起こる本能的無意識的な反応を極力減らして
十分に社会的(抑制的な、とでも言ってもいいかもしれない)であり、
しかも重力に対して合理的なカラダの反応に置き換えて、
意図とカラダの動き(行動)を一つにする作業です。
セラピストという職種の人は、
そうした社会的な動き(カラダの使い方)を身につけている人でもあると思うんです。
触れ始めは、前傾姿勢になっていることが必要です。
その時、全体重は、足の親指に掛かる感じです。
現代生活では、日常でそういう動きをすることは少なくなりましたから
ほとんどの人が、前傾姿勢を支える脚部の筋肉が
眠ったままなんですよね。
なので、触れようとして手は伸ばすのに
腰は引けてしまう、(つまり、前傾姿勢になれない)
ということが起こりやすいのだなと
最近、私は気がつきました。
ゆったりセラピーの施術者トレーニングは、
そうした、使われないで眠っている筋肉を目覚めさせていくトレーニングでもあります。
それは、新たな自分自身をカラダから創造していく試みともいえます。
もちろん、ゆったりセラピーの施術もそうした質を内包しています。
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