最初のきっかけは、アロマセラピスト

アロマセラピストやスパセラピストとして長年取り組んでいる方が、心で触れるボディワーク本格コースを受講されご自身の施術の仕方をブラッシュアップされるという例は、結構あります。

もちろん、エサレンアプローチを加えたい、ロングストロークを学びたいという意図でもあるわけですが、隠れ理由にカラダの使い方を学びたいということがあると思います。

というのも施術を続ける中でご自身のカラダを痛めてしまっていることがとても多いのです。

アロマセラピーの場合は、腰を痛めるケースが多いでしょう。ボディケアなどですと、腰もありますけど、親指の付け根の関節を痛めたりが多いかなと思います。


さて、アロマセラピー、なんで腰を痛めやすいかというと

(ま、これは私の分析ですが、)

そもそもアロマセラピーの施術って、十分な「圧」をかける、という風にデザインされていないと思うんですね。

オイルを皮膚に塗布することでの効能ですからそれなりの分量のアロマオイルを、言ってみれば、手早く皮膚に刷り込めばいい、という元々の発想なのではないかと思うのです。

また、全身を統合的にという発想も元々持っておらず、パーツパーツにオイルを効率よく塗布していくという発想なのではないかと思うのです。

多くのアロマスクールでは、決まった手順の、オイルの塗布の仕方を生徒さんに教えていると思いますし、試験に合格するには、その決まった手順ができていれば、まずよろしい、という感じなのかな?



 アロマセラピストの試験に合格し、実際に、お客様に施術を提供するようになると、ストレスフルな現代日本を生き抜いているお客様はおそらく、「圧」を求める、と思います。

そのお客様のご要望にお応えして

オイルの滑りに抗しながらアロマの手技をそのまま使って「圧」をかけようとすれば

腰、やられます。

これ、当然なことなんです。

私は、34年のセラピスト人生を誇っておりますが(笑)、腰を痛めたことはない、と豪語しているわけですね。ところが、クラスのデモなんかで、アロマセラピーの手技を真似してどのようにカラダの使い方が違うかを比較してもらうことがあるのですが、アロマの手技では私の強靭な腰も5分と持ちません、なんか痛いよな、ということになります。

もしかすると手首もやられやすいかな。


それにアロマセラピーの手技では本当にこれ、興味ふかいなと思うんですけど

「和のカラダ」の真逆の使い方をどうもみんな教えこまれて、真面目であればあるほどそれを忠実に再現しているかと思うのですが、それはどういう使い方かというと

なぜか必ず、体軸を捻り

反り腰でカラダのバランスを維持する

というふうな、西洋式のカラダの使い方ですね。

もちろん、アロマセラピーは西洋から持ち込まれたものですから、それで当然なのですが、西洋人のカラダは、筋肉量もあるし、骨格も違いますよね。なので、そういう使い方でも耐えられるというかそういうことかなと思いますけど、アジア人一般の骨格、筋肉では、耐えられないのだと思います。

日本人の戦前までの一般的なカラダの使い方は、体軸を捻らず使い、吊り腰のバランスだったのです。着物を毎日着用することでそれらを知らず知らずのうちに育む、というような文化を築いてきたのですね。


そのカラダの使い方が失われ、私たちのカラダの使い方は西洋式になってしまっており、もちろん、アロマセラピーだって西洋式のカラダの使い方を教育されるのですが、

幸か不幸か、

カラダが持たない、という現実に直面するわけです。

これは、皮肉というか

(いえいえ)

啓示というか、いい機会ではないですか。

本来の、と言いますか、

元々の、と言いますか、

祖父母たちが長年培ってきたカラダの使い方を取り戻すチャンスであるわけです。


名古屋でゆったりセラピストをされている
鈴木智恵さんが、ゆったりセラピスト日記リレーを描いてくれました。

よかったら読んでね。


最初のきっかけはアロマセラピスト
https://note.com/yuttari_trerapy/n/n0c3705600a4e

ゆったりセラピスト日記リレー4<愛知県> 
鈴木智恵 すずき ちえ 2024年3月15日






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エサレン研究所についてや、エサレンボディワークについて、そしてゆったりセラピーについては、できるかぎり分かりやすく網羅的に記述した本を出しているので興味のある方は、ぜひそちらを読んでいただければと思います。

書籍〜世界で愛される癒しのエサレンメソッド〜
心で触れるボディワーク 

 

<鎌田麻莉プロフィール>
エサレン®ボディワーク(全身オイルトリートメント)の日本の草分け的存在。1987年単身米国に渡り、それから5年、ニューヨーク市に住む。その間、気功、太極拳、ヨガ、チベット仏教に出会い、西洋文化の中で東洋の哲学と身体技法を学ぶこととなった。また、台湾人鍼医の日本人顧客向け通訳としてアシスタントを務め、同時に経絡・鍼灸・漢方処方を学ぶ。その後、ナチュラル・ヒーリングを志して、1990年1月にカリフォルニア州エサレン研究所の集中トレーニングを終了、同年認定。ボディワーカーとしてのキャリアをスタートさせた。1992年に帰国し、日本でのエサレンボディワークの実践をスタート。 1999年-2007年、日本で初めてエサレン®ボディワーク資格認定コースを主宰。「エサレン」の名を日本に広めた。2008年より、心で触れるボディワークスクールを開校、自身で教え始める。震災をきっかけとして2011年より、エサレンのアプローチを着衣のままで受けることのできる「ゆったり整体」の研究開発に着手、それまでの施術者としての経験を「ゆったりセラピー」としてまとめあげた。2013年、社)ゆったりセラピー協会を設立し、セラピストの育成とともに認定講師の養成に注力し、エサレンメソッドを日本の風土と文化に見合う形での普及に取り組む。和のカラダを提唱する。 現在、岩手県花巻市在住、温泉サロン・リラクセーション水心及び、町中サロン・ゆったりサロン絆で、ゆったり®️セラピスト続行中。スクールも花巻にある。

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