深部筋に触れる＝深く触れる なのです。
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「エサレン・アプローチへの１つの明確な答え」より＝＝
先日、ゆったりセラピー施術の要講座を開催していて
目から鱗の発見、というか気づきがあったので
今回は、それをシェアしたいと思います。
あ、ここ、言語化していなかった、ごめん。ってところです。。
さてさて、その気づきとは、、
寄りかかっていくとね、
ちょっとニュルッとした皮膚が動く感触を感じるよね。
その感触を感じた時にみんなどうしてるかな？
これはね、着衣でも、オイルでもある程度、
手技が頭に入ってくると感じることのできる、
というか気づく感触かと思います。
もちろん、最初からその感触に気づいている人も
いるとは思いますけれど。
いずれ、その感触というか、触感に気づいた時に、
ひょっとして、おっといけない
滑っちゃった、いけないいけない、と腕や肩に力を
入れていませんか？
ってことなんです。
実は、先日の要講座の時に助っ人で来ていた
基礎講座を修了したメンバーがそうだっていうんですよ。
あ、なるほど、ここで、自分のカラダのバランスを維持するために
肩や、腕に力を込めるんだなー
と私はようやく納得したわけなのです。
寄りかかっていく時、
腕や肩の力を抜くー
ということなのですが、どうしてもあらよっと
入っちゃう、ということは起こりがちなんですよね。
なんでかなーと思ってたわけなのです。
一つの理由として、
脇下の筋肉、前鋸筋が働いていないケースは結構あって、
それに関しては、だいぶ前から
寄りかかっていく時には
前鋸筋使うから
肩が下がる感じなんだよっていうことは言ってました。
つまり、
寄りかかかっていくときは肩を下げていく、ということが大事なのです。
でも、寄りかかっていくときに、ニュルッと滑る感じがあるでしょっていうことも
言わないとな、
と気づいた、というわけなんです。
その寄りかかっていくと感じる皮膚の下のニュルッとする感じは
浅筋膜です。
浅筋膜は、皮膚と筋肉の間にある膜で、全身を覆っています。
リンパ管や血管が多く含まれる組織で、水分も多く含まれる。
体の温度調節や代謝にも影響を与えます。
解剖学の資料をざっとみても筋膜について
目にすることは少ないかも、ですよね。
筋膜にはいくつか種類があって、皮膚の下の浅筋膜だけでなく、
筋肉を包んでいる深筋膜
内臓を包んでいる内臓筋膜
主には、この３種類があります。
実は筋膜だけではなく、私たちの身体の組織は全て
膜構造に包まれているんだよね。
神経も、骨も。
そして、膜によるネットワークを形成しています。
膜構造は、骨格とともに身体構造を維持する組織であり、
特に筋膜は、第２の骨格と呼ばれてもいるんですね。
筋膜については、初めて聞いた、っていう人は
ぜひ、ネットなどで調べておいて欲しいです。
さて、世の中には
筋膜リリース、という技があるんですよね。
聞いたことありますが？
実はですね、
これは私が長年施術してきての実感なんですが、
寄りかかりをきちんと行うと
自然な形の筋膜リリースが起こるなぁと感じています。
それにより、筋肉や内臓が在るべき場所に戻る、
そして、筋膜の癒着が解消することもあるなぁと
思います。
それがですね、ゆったりセラピーを受けた後の
リラックス感やすっきり感、
コリが解消した感じにつながっているんですよね。
寄りかかっていくときは、
皮膚の下のニュルッとした感じを感じながら
その滑りの先にまでさらに寄りかかっていく、
これが、寄りかかりなのですが、
多くの人は、この筋膜のニュルッにおののいて
そこで、腕や肩に力を込めてその先に行かないようにコントロールする
ようです。
また、多分、下半身が不安定だと
ニュルっに対して、自分のカラダを安定させるために
そうせざるを得ないって感じかもしれません。
寄りかかりを使うっていうことは、
まずは、皮膚の下の浅筋膜の感触を感じるということで
その上でその下の筋肉、そして筋繊維の組織を
触感として感じていくことでもあります。
すると、筋肉が層構造であることに気づきます。
そして、その筋肉の層と層の間には必ず深筋膜のニュルも感じます。
それらを超えて、寄りかかり、深部筋を触覚していく
これが深く触れる、なのです。
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＜鎌田麻莉プロフィール＞
エサレン®ボディワーク（全身オイルトリートメント）の日本の草分け的存在。1987年単身米国に渡り、それから5年、ニューヨーク市に住む。その間、気功、太極拳、ヨガ、チベット仏教に出会い、西洋文化の中で東洋の哲学と身体技法を学ぶこととなった。また、台湾人鍼医の日本人顧客向け通訳としてアシスタントを務め、同時に経絡・鍼灸・漢方処方を学ぶ。その後、ナチュラル・ヒーリングを志して、1990年1月にカリフォルニア州エサレン研究所の集中トレーニングを終了、同年認定。ボディワーカーとしてのキャリアをスタートさせた。1992年に帰国し、日本でのエサレンボディワークの実践をスタート。
1999年－2007年、日本で初めてエサレン®ボディワーク資格認定コースを主宰。「エサレン」の名を日本に広めた。2008年より、心で触れるボディワークスクールを開校、自身で教え始める。震災をきっかけとして2011年より、エサレンのアプローチを着衣のままで受けることのできる「ゆったり整体」の研究開発に着手、それまでの施術者としての経験を「ゆったりセラピー」としてまとめあげた。2013年、社）ゆったりセラピー協会を設立し、セラピストの育成とともに認定講師の養成に注力し、エサレンメソッドを日本の風土と文化に見合う形での普及に取り組む。和のカラダを提唱する。
現在、岩手県花巻市在住、温泉サロン・リラクセーション水心及び、町中サロン・ゆったりサロン絆で、ゆったり®️セラピスト続行中。スクールも花巻にある。
ゆったりセラピスト・鎌田麻莉のHP
カラダ・最後の砦を守り抜くために
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