ゆったり、とは、支配とコントロールを抜け出すための キーワード

鎌田麻莉のメルマガ「エサレンアプローチ への一つの答え」より 

==(令和5年4月22日 ー奪われ続けるカラダー)


今日は旧暦では、弥生の三日、

桃の節句、お雛様の日です。

私は、カラダが奪われている、と考えるようになってから

旧暦、太陰太陽暦を意識して暮らすことを心がけるようになりました。

なので、毎年、旧暦が示された手帳も買います。

亡くなった父も、よく今日は旧暦ではどうこう

とよく言っていたなぁ、と思い出します。

とはいえ、当時は「何言ってんの?!」

って感じでしたけど。
 
           **写真の絵は、田舎ラボの高橋博美さんの絵です。
 
私の家は、百姓でコメを作っていましたし、

自給用の様々な野菜や穀物も作っていましたから

日本の歴史の中で長く使われてきた暦は、

そうした農事も自然に実感できるようなものだったのだろうと

推測します。

ちなみに旧暦では、日付とお月様の満ち欠けが一致します。

毎月、一日が、新月なんですね。

なので、本日三日は、三日月です。

今日の夜は、夜空を見上げてみてください。


明治維新以降の文明開化政策で公的な暦は

西洋社会に合わせて、

グレゴリオ暦と呼ばれる太陽暦を使うことになりましたけど

国民の多くがまだ農民だった戦前では

一般庶民は多分旧暦に従っていたんだろうなと思います。

というか、新暦と旧暦を使い分けていたんだろうなと思います。

それが、戦争に負けて占領政策を受けてから、

新暦が、徹底されたのかもな、と思ったりします。

私の父は、旧暦の生活を懐かしんでいたのでしょう。


私もお月様の満ち欠けに従うその旧暦というものを知りたくなり、

太陰太陽暦が示された暦や手帳を使うようにしてみると

時空の循環というもの、季節の巡りをより実感できるように

なったと感じています。

そして、なんだかよりゆったりできるようになりました。

時間軸が、未来に向かって一直線に伸びているのではなくて

螺旋を描き、巡り廻るものであると実感できると

どうも、カラダはゆったりするようです。


時間軸が、未来に向かって一直線に伸びている

時間軸に従って常に成長し続ける、

(成長し続けなくてはならない)

というモデルは、工業生産を基盤とする産業社会にとって

必要なものであったと思います。

そして、今私たちは嫌が応にも

半ば強制的に

その時間軸の中に投げ込まれているわけです。

そういう意味では、

現代は、カラダを奪われているだけでなく、

時間も奪われている時代ということができます。


そして、この3年私たちが経験したように

カラダと時間をさらに奪われるようなことが

おそらく今後も繰り返し、起こるのです。

どのようにそれらに賢く抵抗して、

支配とコントロールを抜け出し、

自分軸で生きるのか、

それが問われていると私は考えています。

ゆったり、とは、支配とコントロールを抜け出すための

キーワードなのです。


長いことブログを書き続けていますが、

「奪われたカラダ」というタイトルのブログのカウンターが

他と比べて妙に回り続けているんです。

なんでかなー?

というわけで、今日は、それにちなんだことを書いてみました。

もし、「奪われたカラダ」を読んでないよという方、

よかったら、読んでみてね。

「和のカラダ」の発想の原点になった一文かなと思います。


鎌田麻莉の公式ブログ

ゆったりせピー研究心で触れる研鑽会より
「奪われたカラダ」
https://blog.esalenbodywork.jp/2017/07/blog-post_11.html 
 
 

5月から11月まで「農的暮らしとボディワーク」をテーマとした、土に触れようワークショップを毎月開催します。農作業を体験しながら、そして、私が日常的に実践している和のビーガン食、未来食つぶつぶのランチをみんなで食べながら、”カラダ”を取り戻していきましょう。カラダは、内的自己を育てるための欠かせない要素であると私は考えています。

農的暮らしとボディワーク
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詳しくは、
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エサレン研究所についてや、エサレンボディワークについて、そしてゆったりセラピーについては、できるかぎり分かりやすく網羅的に記述した本を出しているので興味のある方は、ぜひそちらを読んでいただければと思います。

書籍〜世界で愛される癒しのエサレンメソッド〜
心で触れるボディワーク 

 

<鎌田麻莉プロフィール>
エサレン®ボディワーク(全身オイルトリートメント)の日本の草分け的存在。1987年単身米国に渡り、それから5年、ニューヨーク市に住む。その間、気功、太極拳、ヨガ、チベット仏教に出会い、西洋文化の中で東洋の哲学と身体技法を学ぶこととなった。また、台湾人鍼医の日本人顧客向け通訳としてアシスタントを務め、同時に経絡・鍼灸・漢方処方を学ぶ。その後、ナチュラル・ヒーリングを志して、1990年1月にカリフォルニア州エサレン研究所の集中トレーニングを終了、同年認定。ボディワーカーとしてのキャリアをスタートさせた。1992年に帰国し、日本でのエサレンボディワークの実践をスタート。 1999年-2007年、日本で初めてエサレン®ボディワーク資格認定コースを主宰。「エサレン」の名を日本に広めた。2008年より、心で触れるボディワークスクールを開校、自身で教え始める。震災をきっかけとして2011年より、エサレンのアプローチを着衣のままで受けることのできる「ゆったり整体」の研究開発に着手、それまでの施術者としての経験を「ゆったりセラピー」としてまとめあげた。2013年、社)ゆったりセラピー協会を設立し、セラピストの育成とともに認定講師の養成に注力し、エサレンメソッドを日本の風土と文化に見合う形での普及に取り組む。和のカラダを提唱する。 現在、岩手県花巻市在住、温泉サロン・リラクセーション水心及び、町中サロン・ゆったりサロン絆で、ゆったり®️セラピスト続行中。スクールも花巻にある。

ゆったりセラピスト・鎌田麻莉のHP
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