冷えに悩んでいませんか?その2 <酸素を補給せよ!>

 「で、その施術は何を目的にしてるの?」

「癒し?とか・・・」

という問いかけに、

「うーん、強いて一言で言うとすると、”自己解放”ですかね。」

・・・・

と答えたのですが、もう少し言葉を足すとすれば
自己イメージの刷新、またはニュートラル化かなぁ。

あんまり、自分のやっていることを癒しって思ってない自分がいるんですよね。
癒しという言葉は、自分で「ああ、すごく癒されたー」というふうに使うにはいいんですけど、外側から、というか他人様から、癒してあげますよ、とか、癒されましたね、それは癒しですね、とか言われたくないんですよね、私。(天邪鬼?)
なので、人様にゆったりセラピーを説明するときに、これは癒しです、とか言いたくない訳。(笑)ま、やはり、癒しかもしれませんが。でも、やはり、癒しという言葉は、ここ10年20年どうも使い古されている感があって、リラックスとかリラクセーションくらいがいい感じ? 日本語を使うとすると、やわらぎを導く、とかそう言い換えたいかな。

 



さて、自己解放でした。

もう少し、 施術の技というか考え方に引き寄せて、ゆったりセラピーの施術の目的を解説するときに、自己開放感を味わっていただくという言い方はいいかなと思います。具体的には、呼吸を引き出していく、という一つの明確な方向性があることは事実だなぁと思います。

施術の始めに、「ただ触れる」が大切という指導をしています。背中、腰のあたりと肩甲骨の間あたりに、ただ、手を置く、両手を置いて、何もしない。から、始めていく。何もしない、というのは、施術をする、というコミットメントをした人にとっては意外と難しいことなんだよね。どこかに力が入り、何かやってやろう、あるいは何かやらなきゃ、と構えるものですよ。でも、それをあえて、”抜く”のです。すると何が起こるか。

相手のカラダを感じ始める、そして、それに連動するように自分自身のカラダも感じ始める。

そういうことを長年やっている訳ですが、その相手のカラダを感じ始めるときにもっとも大きな動きとして気づくのは呼吸の動きです。呼吸による背中の上下動。そのほかに気づくことはいろいろあるかもしれませんが、まずはこの呼吸から導き出されるカラダの動きというものがある訳です。すると、あれれ、この人はほとんど背中側にその動きがないではないか、という人がいるんですよね。

意外と多いんです。

でも、ただ手を置いて間も無く、その小さな動きは引き出されてくる。

そこから、ゆったりセラピーの施術を始めたい訳です。

つまり、それはカラダが、やわらぎ始めた瞬間なんですよね。

その後、肩周りや、背中や、施術を進めていくとさらに大きく呼吸が入ってくる瞬間も訪れます。現代日本の義務教育を終えた多くの良い子の皆さんは、おそらく、呼吸=肺だよねって思っていると思います。まあ、そうなんですけども、肺そのものが、ポンプのように空気を吸ったり吐いたりはしない、というところまで教えて欲しかったなぁと思うのです。

上半身の筋肉群が連動して伸びたり縮んだりして、胸郭を動かし広げ、あるいは縮め、それによる、胸郭内の気圧の変化により、肺胞中の血液が酸素を取り込んだり、二酸化酸素を放出したりする、これが呼吸です。ああ、もっとも重要なのは、横隔膜でした。横隔膜は、大腰筋とも付着があるので、実のところ、呼吸運動は、脚部の筋肉群ともつながっているんですよね。いずれ、呼吸は、横隔膜も含めた上半身の筋肉運動によって促されるのです。呼吸とは、肺という臓器が主体的に行うものではなく、カラダの動き、もっというと筋肉運動が主導するものなのだ。

すると、肩周りや背中がバリバリです、という人はどうなるんでしょう。あるいは、十分に筋力がない、とか、動かなくなっている、という場合はどうなんでしょうか。酸素が十分に取り入れられない、ということになってしまいます。

 酸素が欠乏することによる、不定愁訴的な症状は多くあると思います。その代表的なものは冷えですね。先のブログ、

「冷えに悩んでいませんか?その1 <燃料!?を補給せよ>」
https://blog.esalenbodywork.jp/2024/01/blog-post.html

で書きましたが、細胞というストーブに燃料(穀物)を十分補給したとしても、そこに十分な酸素が供給されないと燃えません。つまり、あったかくなれません。

私たちは、酸素が補給されないと数分で死んでしまう存在なのです。食べ物も必要ですが、食べ物でしたら、水さえ飲んでいれば、食べなくてもかなりの期間生き延びられますが、酸素はそうはいかないのです。

上半身の筋肉群が緩み、バランスよく伸び縮みし始めて、十分な酸素が供給されます。また、酸素の供給量が、上がるのです。そうすると、どうなる?

自己開放感を感じ、
自己イメージは刷新され、
”本来の自分”に気づくのかもしれません。

私たちは、多くは自分てこういうもんって、勝手に思い込んでいて、変えられないって思っている訳ですが、どうしてどうして、カラダの可能性はまだまだあちこちに隠されており、それらを引き出していくことができるんですよね。

何が引き出されてくるのかは、分かりません。よって、それが癒しなのかどうかは起こってみないとわからないし、癒しという言葉で一括表現をできもしないよね、とも思うのです。

生きる、ということは、自身のカラダの未知の可能性を引き出し続けること、そのカラダを離れる瞬間まで。おそらくはそういうことなのだろう、と思うのです。



 

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エサレン研究所についてや、エサレンボディワークについて、そしてゆったりセラピーについては、できるかぎり分かりやすく網羅的に記述した本を出しているので興味のある方は、ぜひそちらを読んでいただければと思います。

書籍〜世界で愛される癒しのエサレンメソッド〜
心で触れるボディワーク 

 

<鎌田麻莉プロフィール>
エサレン®ボディワーク(全身オイルトリートメント)の日本の草分け的存在。1987年単身米国に渡り、それから5年、ニューヨーク市に住む。その間、気功、太極拳、ヨガ、チベット仏教に出会い、西洋文化の中で東洋の哲学と身体技法を学ぶこととなった。また、台湾人鍼医の日本人顧客向け通訳としてアシスタントを務め、同時に経絡・鍼灸・漢方処方を学ぶ。その後、ナチュラル・ヒーリングを志して、1990年1月にカリフォルニア州エサレン研究所の集中トレーニングを終了、同年認定。ボディワーカーとしてのキャリアをスタートさせた。1992年に帰国し、日本でのエサレンボディワークの実践をスタート。 1999年-2007年、日本で初めてエサレン®ボディワーク資格認定コースを主宰。「エサレン」の名を日本に広めた。2008年より、心で触れるボディワークスクールを開校、自身で教え始める。震災をきっかけとして2011年より、エサレンのアプローチを着衣のままで受けることのできる「ゆったり整体」の研究開発に着手、それまでの施術者としての経験を「ゆったりセラピー」としてまとめあげた。2013年、社)ゆったりセラピー協会を設立し、セラピストの育成とともに認定講師の養成に注力し、エサレンメソッドを日本の風土と文化に見合う形での普及に取り組む。和のカラダを提唱する。 現在、岩手県花巻市在住、温泉サロン・リラクセーション水心及び、町中サロン・ゆったりサロン絆で、ゆったり®️セラピスト続行中。スクールも花巻にある。

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