2013年7月26日金曜日

「返し」その意味と深み


私は、エサレンのアプローチを実践するにあたって、触れ手の身体感覚として、
もっとも重要なことは「寄りかかり」である、と考えるようになりました。

実際、私の実践の中で、それは、エサレンで始めてのトレーニングを受けた
1990年2月の時点ですでに自分の感覚として、
重要なものと認識していましたが、
つい最近まで、十分な「圧」を受け手に感じてもらうためにはそれが重要、
という認識でした。
しかし、先日の2泊3日リトリートを通じてその認識は、完璧に覆されました。

「圧」の問題ではない、このアプローチのもっとも根本的な質の問題だ。

と気づいたのです。この間、実に23年かかったという訳ですが、
このことを皆さんにシェアできることを喜びに感じます。

どうも一番重要と思われることを言語化できていないような気がするー
と長年のもどかしさから解放されてほんと、すっきりしました。
もっとすっきりするために、今この原稿を書いているというわけですが、、


「寄りかかり」、それは、言葉を変えていえば、
触れ手が自らの固有感覚(深部感覚、内側の感覚)を
十全に使って、受け手に触れる、ということなのですね。
その触れ手の「寄りかかり」に対して、受け手のからだは、「返し」として反応します。
私は、クラスの中では「返し」とか「戻り」などと、言っていますが。

受け手のからだに「返し」が起こるとき、受け手の固有感覚のとびらが開かれるのです。
それは、それまで、皮膚の外側に向けられていた意識が、皮膚の内側に向けられる瞬間と言ってよいでしょう。
普通、「意識を内側に向ける」ということは、ヨガや、他の身体メソッド、例えば、
アレクサンダーテクニークなどを通じては、
ある意味、鍛錬として意識的に行っていくものだと思うのですが、
心で触れるボディワークのセッションでは、それがごく自然に、
受け手の100パーセントの<受け身>と<受容>の中で起こるのです。
そして、それが、このアプローチの心地よさの核なのですね。

「心で触れる」の「心で」とはそういう意味なのです。

よく、「 心に 触れるボディワーク」という言葉に引かれました。

と言われることもあるのですが、
固有感覚を使う、という意味で、「心で」なんですね。
「心に」触れようとするわけではないのです。

あくまでも「からだ」に触れて、そのタッチにより
自然な形で、受け手の固有感覚を目覚めさせていくと
いうことが、エサレンアプローチの醍醐味なのだという認識で
私は、この23年間、実践を重ねてきましたが、
そのことと、「寄りかかり」は、つながったひとつのことだったのです。
これで、すべてのことが言語化できる気がします。


「寄りかかり」については、これまでのメルマガでも
何度も話題にしてきましたし、動画もみなさんに見てもらっていますね。

ここで、再度なぜ「寄りかかり」が重要かということを確認したいと思います。

この受け手のからだの「返し」を生みだすために「寄りかかる」のであって、
十分な「圧」を受け手のからだに与えるために重要なのではないのですね。
もちろん、十分な寄りかかりは、十分な圧を生み出しますが、それだけが
目的ではありません。

そういうふうに捉えてみると、「寄りかかり」には、場所と方向が
重要で、どこでもどの方向にでも触れ手が寄りかかりさえすればよいものでない、
ということになります。受け手にとってより自然な本来の「返し」が生じる
場所、方向に寄りかかっていく必要があります。

そこが初心者にとっては難しいところです。
私のDVDでは、そういうポイントをひとつひとつ詳しく解説していますから、
お持ちの方は、そういう視点でもう一度みていただけたら
うれしいです。

受講生の多くは、まず、「寄りかかり」の身体感覚を掴むのに苦労するようです。
なので、まず寄りかかることに必死になってしまうので、そのあとの
受け手の「返し」に添って、自身のからだをなめらかに引く動きに
気が回らないということになってしまうようです。ですが、この「返し」に
寄り添うために、「寄りかかる」のですから、ぜひともここは
忍耐強く自分のからだとつきあって、鍛錬してほしいところです。
おそらく、ここがもっとも練習の時間が必要なところになると思うのです。

これが自然にできるように鍛錬がすすむと、つなぎのストロークというものは
自然にその方向が定まります。初心者がよく、つなぎ方が分からないと言うのは
まさにこの「返し」を見ていない、触れていないからだと思いました。

受け手の「返し」に注目し、丁寧にそれに添っていくと、
その動きそのものが次の場所、次の方向へと触れ手を導いてくれるのです。
だから、ストロークはあれこれ考えなくても自然につながるのですが、
最初は、ティーチャーの動きをまねて、つなぎ方もまねていくしかありません。
その段階では、触れ手の動きはぎこちないものでしょうが、練習を積んで
そこから滑らかな動きへと自身のからだを調整していく、
まあ、自ずと足腰の筋力を養う事にはなるでしょう。
また、寄りかかりとは、グラウンディングとセンタリングしながら
触れていく事を短く端的に表現した言葉でもあります。

このからだの使い方を探求し、なめらかに自分のからだを動かして、触れていく
ことを練習するのは、忍耐をともなう作業ですが、トレーニングの最中の
当時の私にとっては楽しいものでもあり、熱中できることでもありました。

受講生をみているとやはり、クラスでの交換セッションは時間を意識しないほど
集中しており、興味をもって自分自身のからだの使い方に取り組んでいるようです。
この質のことには、何か人を熱中させるものが潜んでいるのでしょう。

私は、受講生にこんなふうに言う事があります。
「そこさぁ、<返し>があるでしょ、それをみて、それに添ってみて、、、」
「そこそこ、そこ、<返し>でしょ、もっとゆっくり手を離していかないと、、、」

受け手は、「返し」すなわち自身のからだの自然な微妙な動きに、
触れ手がけっしてじゃませず、尚かつ尊重して、
寄りかかりから継続して触れることで、
いままで無意識のうちに処理されていた自分自身のからだの内側の感覚を
新たに感じ、気づき、自らを解放するのです。
それは、からだの解放であり、感情の解放であり、エネルギーの解放であり、

それこそが、心で触れるボディワークがもたらすリラクセーションなのです。

鎌田麻莉の
心で触れるボディワークDVDセット
<エサレンアプローチを詳しく解説、実技も満載>

2013年7月14日日曜日

アロマトリートメントのアプローチについて

オイルを使ったマッサージのスタイルというものは、
ここ10年くらいの間にアロマセラピーのトリートメントとして
だいぶ一般化されましたね。

私が、ニューヨークから帰国した1992年の段階では、
まだまだオイルを使った「マッサージ」はめずらしくて
おそらく、エステティックの分野で痩身の手法などとして
実践されていたかもしれませんが、
リラクセーションのための、しかも全身オイルトリートメント
となると一般にはなかった、と言っても
そう間違いはないと思います。

そういうときに、まあ、アメリカ帰りで
しかも花巻という地方の田舎で
しかも、エサレン研究所というアメリカ国内でさえも
あんまり一般的とはいえない特殊なところで
トレーニングを受けた人間が、

これは、ボディワークじゃー!!! 気付きじゃー!!!

と声を大にしてなんとか自分の実践の場を作っていこうと
していたわけであります。

1999年に私が東京に活動拠点を置いた時点でも
まだアロマセラピーは、普及していなかったと思います。
ちょうど普及の端緒についた、というような時期でした。

現在は、アロマセラピーという言葉自体は、
たいへん広まりましたし、勉強する人も増えて
教材も商材もいろいろと手に入りやすくなりましたが、
かといって、花巻のような地方では、
アロマトリートメントを受けたことがある人が
そこここにいるかというと、受けたことがない、
という人のほうが多いですし、ましてや全身、となると
抵抗感(洋服を脱ぐことに)がある人も多い。

しかし、一方、心身のバランスを崩したときに
アロマセラピーに助けられた、というようなお話を
聞くこともあります。
そういう体験から、アロマを勉強しだした方も多いのかな、
という印象です。

アロマセラピーは、エッセンシャルオイルを用いるという観点から
みると扱う範囲が広い感じもしますが、アロマセラピストとして
活動をする場合には、やはり「オイルトリートメント」が中心に
なっているようです。
私の「心で触れるボディワークDVDセット」もアロマセラピーを
学んでいる方に多くご購入いただいていると思います。

2004年ー2008年にかけて
新宿御苑のロハスムーンというところで
スキルアップ講座という3日間の、すでに全身オイルトリートメントを
実践している方のための講座を定番で開いていました。
そこには、東京に限らず全国からアロマセラピストの方たちが
いらしてくださいました。私は、アロマセラピーを本格的に
学んだことはありませんが、そこで受講生のみなさんから
アロマトリートメントの手法を実際にみたり聞いたりしたという経緯があります。

そういう体験から、アロマトリートメントの手法と
心で触れるボディワーク(エサレンボディワーク)の手法では、
同じ全身オイルトリートメントといっても意図が全然違うものだなーと
感じていましたし、それゆえに
一つのセッションに同時に両方の手法が両立するかというと
厳密にいうと難しいと感じていました。で、結局、それもあって
アロマセラピストの方々向けのスキルアップ講座はやめてしまいました。

そしてまた、今回2泊3日のリトリートを通して、
やはり再び、同じ問いに出会うことになりました。
現在DVDセットを販売しているにあたって
ご購入いただいている方には、アロマトリートメントを勉強
されている方も多いと思います。もう一度きちんと方針というか
考え方を整理しておこうと思いました。

私は、アロマトリートメントを身につけた方が私のクラスに
いらしてくださったときに、その方がアロマで身に付けた手法に対して
そうではなくこう、とか、それは違っているからこう、とか
言いたくないなーと思います。
アロマのコンセプトというものに基づいて
そういう手技になっている訳ですから。

ご本人が、心で触れるボディワークという全く違う手法を身につけようと
考えていらしてくださっている場合にはまだいいとして、
アロマの手法を少し深めよう、という思いでいらしてくださっている場合には
躊躇があります。

がしかし、現実問題として、
基本的なストロークのしかたそのもの、根本のからだの使い方を
直していかざるを得ないところに直面します。
そういう取り組みをしないと、心で触れるボディワークの「質」が
実現しないんですね。

アロマトリートメントのアプローチを目にするとき
私が思わず言ってしまうことは、

「それって、腰痛くならない?」

ということです。実は先日、2泊3日リトリートにアロマセラピストの方が
いらしてくださったので、普段行っているトリートメントの方法を
見せていただきました。スキルアップ講座を行っているときも
そうでしたが、やはり同じことを思ったのです。
そして実際にそれを問うとほとんどの人が

「痛いです。」というんですね。

私は、長年の施術の経験から、
アロマのアプロローチを真似ることができると自負していますが、
(と思ってるだけですが)
もし真似るとおそらく30分も持たずに
腰が痛くなってしまうだろうなーとも思っています。

2泊3日リトリートにいらしてくださった方も腰が痛くなると
おっしゃっていました。

アロマトリートメントの基本的な手技とされるエフルラージュは
どうしても腰に負担のかかってしまうからだの使い方なのだと思います。
なので、一日に何本も施術をこなすようなサロンで何年も働いてる
アロマセラピストさんは、強靭な肉体の持ち主であろうと思われます。
きっと肉体的強靭さだけではなくて
精神的忍耐強さも並大抵のレベルではないはずです。

実際には、からだがもたなくてやめられる方も多いのではないでしょうか。

これは大変もったいないことだと思います。
アロマを勉強される方は、熱心で志の高い方が多いので
是非、続けていただきたいし、施術は年月を重ねれば重ねるほど
巧みになっていくものですから、長年実践を継続できる、
そういうやり方を模索して定着させることも業界のレベルを
あげていくことにつながるのだと思いますし、
必要な取り組みだと思います。

これは教える立場にある方の課題となるのでは、とも思います。
学ぶ人が、からだを痛めることなく実践を続けていけるような
施術スタイルを研究し、受け手も触れ手も日本人向けのものとして
技術と心を再構築し開発し、
それを教える段階に来ているのではないでしょうか。

もうひとつ、アロマトリートメントのアプローチにおいて
私が思うのは、全身のトリートメントにはその手法は
向かないのでは、ということです。
前述したように特に腰に負担がかかる手法であることと、
全身をつなぐストロークがその手法に存在しないということ
があげられると思います。

ただ、30ー40分までの部分を区切った施術には
よいのではと思います。背中だけ、とか
脚部だけ、とか、デコルテだけとかですね。
また、基本的には香りも含めた有効成分を肌に浸透させるための
手技であるわけなので、技術的には、
特に「寄りかかり」は必要ないかもしれません。

私は、以前から、部分を順番に行っていけば
それが全身になるかというとそうではない、と主張してきました。
やはり、全身トリートメントというときには
全身をひとつとしてアプローチする手法があって始めて
全身、といえると思うのです。

そういう意味では、心で触れるボディワークは、
最初から全身トリートメントとして構築されたものであって、
全身トリートメントとして行うときにその真価があるので、
私は、サロンのメニューに細かく時間や部分を区切った
ものをおかないようにしています。
それはこの20年、一貫してそうなのです。

いずれ、これは、2泊3日のリトリートを通して考えたことですが、
どんなに心地の良いトリートメントだとしても、
それを行う側が、すなわち触れ手が、それを行うことで
からだを痛め、疲弊していくような形ではいかんのではないかと。

心で触れるボディワークは違います。(実はこれが言いたかった?!)
触れ手は、実践を重ねれば重ねるほど、からだを育てることができるのです。
そして、そのからだの叡智が、タッチを通して受け手にフィードバックされる
そういうあり方であるから、ボディワークという言葉を使う。
こうしたトリートメントのコンセプトとそして
確固とした手法があるのだということを知ってもらえたらと思います。

是非、多くの人に諦めずに全身オイルトリートメントに
取り組んでいただきたいし、取り組むことで自然に
自身のからだ育て心育てをしてもらえたらと願うのです。























2013年6月29日土曜日

スタッフ募集(セラピスト)のお知らせ

10月から、花巻の委託スタッフ枠(セラピスト)が空くことになりました。

ですので、本格コース卒業生あるいは卒業見込みの方で

セラピストとして、鎌田のそばで(!)修業してみたいと思われる方、

ふるってご応募お願い致します:

募集要項

1、7月15日(月)までに 履歴書と400字程度の応募の理由を添えて郵送で心で触れるボディワークスクール本校(花巻)にお送りください。

郵送先
025−0061
岩手県花巻市本館334−14
心で触れるボディワークスクール
鎌田 麻莉

7月末日までに、書面でもって採用不採用の通知をお送りいたします。



2013年5月5日日曜日

菱形筋に働きかける


肩甲骨と脊柱の間が、バリバリになっていて(菱形筋の部分ですが)ここの部分にもっと十分働きかけたい、
と思うことは、結構あるのかな。
この画像では、前腕を使って、この菱形筋上をストロークするんだけど、菱形筋に働きかけるのならば、脊柱側の付着(起始になりますね)にピンポイントで指先を使うストロークを見せています。ディテールの技としては、練習しておきたい手技かもしれませんね。




「ため」の感じをみてください。
受講生の施術を受けると、大概、この「ため」が十分ではないので深部、あるいは、狙う層に到達していないことが多いです。が、そもそも「狙う層」が明確ではなくて、ただ単に手を動かしている場合も多いなと思います。その場合、全くその手技自体が違う質のものになっているばかりか、そもそも位置が全くズレてしまっているのにそれすらも気がつかないで一生懸命、そのズレたストロークを練習している場合もあるかなと思います。
そういう場合、受け手は、はれっ?これはいったいなんのためのタッチかな。痛い訳ではないけど、気持ちよくもない、なんだか不可解なタッチだな、と思いがち。でも、はっきり不快、とか痛い、とかいうわけではないので、そのことについて表明しないことが多いのだと思います。なので、ますます触れ手側は、自分がズレてしまっていることに気がつきにくくなってしまっていると思います。
触れ手は、やはり、どのタッチも明確な意図で触れていかないといけないし、そこを自ら精査しないといけないと思います。


2013年4月26日金曜日

グリグリ よりも「動き」の方向に寄りかかると。。

先日のメルマガ(4月18日付け)で、肩への寄りかかりの動画を提示したけど、
これです。↓

肩甲骨が、ぐーっと押されて腰の方向に動いているのがわかるかな?

こういう動きが大切だと思います。

肩周りでは、いわゆる「コリ」をみつけると
触れ手は、ぐりぐりとその「コリ」を攻撃(?!)しにかかりたくなるかもしれない。
が、私的には、そのぐりぐりは、受け手としてそんなに気持ちいいとは感じないです。
最初の一撃くらいは、楽しめるけど、同じようなぐりぐりが3回目4回目と積み重なると単にただ痛いだけになってしまうのです。

みなさんは、どうなんでしょう?

そして、そのぐりぐりにより、コリが解消されるかというと
そうでもない。というのが私の実感なんですね。
かといって、肩周りは特に
十分な刺激、強さがないと受け手は物足りなく感じてしまいます。

肩周りは、上腕を動かす筋と肩甲骨を安定させかつ動かす筋で構成されています。

なので、上腕の動きと肩甲骨の動きがポイントになるんですね。

ぐりぐりに是非、動きをプラスしてもらいたいなーと思います。

触れ手が、寄りかかりを使ってふれていくと、受け手のからだには自然な動きが生まれます。そしてより深部への刺激が実現するんですね。
また寄りかかりの方向も重要です。筋が伸びていく方向に寄りかかっていった方がいい訳です。なぜなら、緊張とは、筋肉の短縮、縮む方向のものだからです。肩甲骨まわりでいうと、肩甲骨は足下にほうに、また、中心から外側に動く方向が肩甲骨周りの筋が伸びる方向になりますよね。それにからだの傾斜、厚みが加わった方向です。



ただ寄りかかるだけではなくて、
寄りかかりの方向、が大切です。

(この寄りかかりの方向を見つけていくときに自分の内的感覚を使うのです。)

工夫してみてくださいね。



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鎌田麻莉の心で触れるボディワークDVDセット好評発売中
(テキストとDVD2枚組)



2013年4月3日水曜日

前腕へのストローク

鎌田麻莉のセッションを受けてみたいとお考えの方は、
ここからお申し込みいただけます。
(2013年4月、5月は、花巻市大沢温泉でのみ行っています)
詳細はこちらからどうぞ


2月、3月の研鑽会で、いくつか動画を撮ってもらったので
それらの中から、いままで取り上げてきたことを具体的に示すような
要素を汲み上げて解説していくね。

みんな、前腕へのストロークってどういうふうにやってるかな。

ま、マッサージテーブルの上に置いたままでも
そこそこ前腕の筋に働きかけることはできるけど、
DVDにも収めていますが、ここは是非、
受け手の前腕をテーブルから持ち上げて、
左右の手を交互に使ったストロークを練習してもらいたいなーと
思っています。

えっえっ? どういうストローク?
というとこういうストローク↓
(まずは、動画をみてもらいましょう)

以前のメルマガで、「脇を締める」ということを話題にしたけど、
この前腕のストロークを練習することで、
「脇を締める」ということの意味を具体的に練習できるんだ。

脇を締めることで、腕の筋力ではなくて、自分の体軸の持つ力と動きを
ストロークに使っていくことができる。
そのことでよりストロークは、安定したスムースなものになるし、
手首や、親指の関節、肩や腰の怪我や不調が回避できるようになるよ。
私は、長年、この稼業をやってますが、関節や筋や腱の故障はほとんどないです。
体質的なものもあると思うけど、
地球の重力と仲良くして、無理しない、自然な体の使い方を
心がけると、セッションによってからだを痛めることは
なくなるし、それはとても大切なことです。



それと、このストロークで、左右交互に手を使うことも練習できる。
加えて、「リズミィ」に体を使っていくことも練習できるのがよいと思う。
右ききの人にとっては、左手は使い慣れていないから、どうしても
右だけを使ってしまいがちと思うけど、
ここで踏ん張って、使い慣れていない左手を使うことをはじめて
ほしいなーと思います。
左手を使い慣れて、できる限り、左右交互に両手を使うことでも
触れ手の体のバランスをよりよく保つことや、過労からの回避ができます。
また、左右交互に使っていくことで自然なリズム感も
生まれますよね。これは、受け手にとってはとても心地よいことなんです。

プロとして、数多くのセッションをこなしていくようになると
ここは重要なポイントになります。交互に使えることで
右手と、右手だけを使う全身の「過労」を回避できるし、
よいバランスを保つことにつながるから怪我なども回避できるんだね。

いままでやったことがないからだの使い方や、使い慣れていない部分を
使うことは、最初はうまくいかずじれったい感じがして
手っ取り早くうまく行く方法でごまかしたくなると思いますが、
特に今練習中の方々は、辛抱強く、こういったことを練習しておくとよいのです。

こういうことは、練習すればしただけうまくできるようになるし、
早い段階で身に付けておけば、その後のセッションはよりスムーズで
可能性が広がりますし、「リズミィ」になりますし、
数をこなしてゆくようになったときの怪我の回避や疲労の回避につながるわけです。

もうひとつ、動画、みてもらおうかな↓

これは、受け手の前腕の回旋の動きを捉えることを解説しています。
前腕を持ち上げるときに生じる回内、回外の動きを捉えるということですね。
こういう動きを捉えられていない受講生は結構多くて、
そこがとても残念に思うとところです。
こういう動きに触れ手が気づいていないと、受けるほうは、
実は、イラッとした感じがあったり、どこがどうとは分からないけど、いまいち
気持ちよくない、と感じます。こういう感じは、なかなかうまく
伝えられないから、触れ手もなんか違うような気がするけど、どこがどう違うか
分からないまま、結局、この前腕へのストロークをやらないように
なってしまうことも多いかなと思います。もったいない。

この動画もついでだから、みてもらおうかな↓


そう、微妙な自然に生じる受け手のからだの「動き」を捉えて
ストロークするとそのタッチは「深部筋」に到達するんだ。
こういった感触をぜひ、探求して
セッションに取り入れていってほしいと思います。

DVDに収めてある手技は、これをやらないとエサレンではないでしょ、
というものではない。だけど、練習の段階でこれらに取り組めば、
エサレン的なからだの見方や プラクティショナーの
体の使い方を育ててくれるようなものを厳選して取り上げています。

DVDの宣伝になっちゃうけど、受講生として練習中の人には
是非、少なくともDVDに収めてある手技はできるように練習してもらえれば
それがエサレン的アプローチを自然に育てていけるようになってるし、
すでにいろいろな経験をつんだプラクティショナーには、
自分の施術を見直したり、精査していくのに使ってもらえたらいいなと
思っています。

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2013年2月18日月曜日

うーん、どうしたものか。

本日は、鎌田のつぶやきを書いてみます。
(つぶやきというには、長いですが、、)

心で触れるボディワーク 本格コースレベル1では、
「ロングストローク」を中心としてクラスを行っていきます。

ロングストロークの考え方
ロングストロークを行うときのからだの使い方
そして、ロングストロークで全身を触れていくこと
そして、その心地よさ、受け手として、触れ手としても。

これらをまずは、理解していく、実践していく、ことがレベル1のテーマなんです。

6日間のコース中、5日目の午後になると
ほとんどの受講生が、ロングストロークを用いて全身のセッションができるようになります。
ディテールを行わないから、1時間くらいのセッションになるかな。
それで充分、受ける側も心地よさの「ツボ」は感じてもらえて
次のレベル2までの間に、このロングストロークが主のセッションを
充分、練習してきてもらう、という順番ですな。

レベル2では、ディテール(部分に働きかけていく手技)を中心に行っていきますが、
からだの使い方は、ロングストロークで練習したことと同じ要素を使っていくんですね。
なので、レベル1で、充分にそれを提示して練習してきてもらう。
その上で、ディテールを提示して、ロングストロークに
ディテールを加えてもらって、80分~90分の全身のセッションに仕上げてもらいます。

ま、ざっとこんな感じでコースを進めておりますが、

そのー
受講生の方に、レベル2を終了後、30例の練習セッションというのをやってもらいます。
その30例の途中、私もモデルとなり受講生のみなさんのセッションを受けることが
あるのですが、その際に、

あれーっ!あのロングストロークはどこ行ったー

ということがよくあります。ひとつひとつの手技をこなすことに夢中になって
ロングストロークやつなぎのストロークの心地よさが充分ではない
セッションになってしまっている、場合が結構あるんです。

私としては、レベル1全てを使ってあれだけやったのに、
これでもか、と繰り返したのに、
あれだけみんな、「そうかー」とか言ってたのに

あれはどうしたー、どうなったのーと心で叫びながら、モデルセッションを
受ける、という。

ある意味、ディテールの手技に夢中になる時期というのは
あるとは思うのですが、

我々は、いつでも、触れること、そのものの意味って何だろう?
という問いかけを忘れてはいけないと思うのです。

触れ手である「私」が何か意味のある行為をしたから、意味があるのではなくて
触れることそのものに意味がある、そしてそのことにより、受け手が自分自身を
感じること、気付くこと、受容すること、に意味があるのです。
そういうタッチを求めていくという姿勢ですな。
それが、エサレンのアプローチだと思うし、だからボディワークという言葉を
わざわざ使うし、心で触れるとは、そういうことを現しているかな。

でもまあ、ディテールの手技を練習することは
没頭することでもありますし、夢中になるくらい面白く、
うまく行った行かないにこだわることも、面白いですよね。

それはそれでいいとは思うけど、
受け手の「触れられたい」という欲求は、それとはあまり関係なく
満たされたり、満たされなかったり。

そういうもんなんですよ。




2013年2月17日日曜日

上半身のロングストロークー骨盤への寄りかかり


メルマガー「エサレンアプローチへの一つの明確な答え」でも何回か、
「寄りかかり」について述べていますが、今日は、

触れ手はめいっぱい寄りかかっているつもり、
これ以上やれないくらい圧かけてるつもり、

なのに、受け手にはほとんど全く感じてもらえてない場合のストロークを
スタッフ特別講習に来てくれたメンバーに協力してもらい
撮影しました~

上半身のロングストロークなんですけど、まずは見てくださいませ。


脊柱起立筋のところは、寄りかかれてますが、
骨盤に寄りかかりはじめるところで、上腕がぐーっと内旋するのが分かるでしょうか?
その場合、ひじの裏側も内向きになるんですね。
そうすると、自ずとひじが曲がりますし、手首側が広がってハの字になりますよね。

上半身のロングストロークでこういうからだの使い方になっている人は
たいへん多いです。受け手の感覚としては、こういうとき、

あれっ、腰のところにきたら、力が抜けちゃったなー
もっと、ここで圧入れてくれたら気持ちいいんだけどなー
なんで抜くのかなー

という感じかも。

触れ手のほうは、動画の中の私もそうですが、
めいっぱいこれでもか、と寄りかかってますけど、
なんとなく、力がどっかに抜けてる感じがしますかねー。


では、どうすれば、寄りかかりの力が、受け手のからだにどーんと伝わるか
という動画です↑

違いが分かっていただけるでしょうか?

これは、受け手の感覚が全く違ったものになるのもそうですが、
このように寄りかかると、触れ手にも
受け手の骨盤の存在感がダイレクトに手のひらに伝わってきますし、
受け手のからだの立体感や、厚み、弾力などを感じとることができます。

このストロークは基本中の基本といえるもので、
ここで充分に寄りかかれているかどうかで
セッション全体の深さというか、充実感が違ってくると思いますから、
是非、チェックしてみてください。

==

鎌田麻莉のセッションを受けてみたいと思いますか?

現在、鎌田は、岩手県花巻市の温泉サロンでのみセッションを行っています。
東北を訪れる際に、または温泉にでも行くか、というときは、
岩手県花巻市大沢温泉はいかがですか?
鎌田麻莉のセッションも受けられます。

鎌田麻莉のセッションのご予約





2013年1月29日火曜日

脇を締める、ということ


脇を締めることができるようになると、ロングストロークしているとき、
上半身はゆるゆるとしながらも、体軸を明確に感じることができるようになり、
背筋で押す感じが得られます。手首や肘、肩の力は抜いている感じになるでしょう。

この「脇を締めて 寄りかかってストロークする」ということは
そのほうが触れ手にとっては楽でスムースで、
受けているほうも格段に気持ちよいものなのですが、
どうも、触れ手の体感覚としてとても分かりづらいところのようです。

なぜかというと、
一つは、日常の体の使い方のくせとして、
肩を内側にロールさせている人は、多いのですが、
こういう人が、ロングストロークをしようとして寄りかかると
自然に脇が開くんですね。そして、肩を挙げて肩でコントロールして
ストロークします。で、それはとりあえずはうまく行っているように感じられます。
だから、なかなか気がつけない。それがいつも行っていることなので。

もう一つは、アロマセラピーのトリートメントでは、
脇を開く体の使い方が教えれられているということがあります。
アロマセラピーのトリートメントでは、オイル塗布ということが主眼で、
触れ手のタッチによって、受け手が自身のからだを
充分感じられるようにするということは
そんなに重要視されていないと思うのです。
ですから、アロマでは、脇を開いて、
すばやくスムースにストロークするようなスタイルをとるのだと思います。

私のスクールには、アロマトリートメントを勉強された方が
たくさんいらっしゃいますが、
大抵、脇を開くスタイルを身につけていらっしゃるので、
申し訳ないのですが、それを直していくことになります。
アロマのスタイルが悪いというわけではなく、
ボディワークを行うには、アロマのスタイルではできない、
ということなんですね。
アロマのスタイル(脇を開く)のまま、
寄りかかりや圧を充分行おうとすると、
まず、手首に無理な力がかかります。
体質的に弱い人はすぐに手首を痛めるでしょう。
また、肩、そして腰も痛めやすいと思います。

自分がどのスタイルを行おうとしているのか明確にし、
使い分けをしていく、ということが重要です。

(が、ひとたび、脇を締めて寄りかかる、ということを
身につけると、それは、触れ手にとってもここちよいものなので
脇を開けるスタイルには戻れないかも、、、です。)

2013年1月14日月曜日

ロングストロークで臀部を通るとき



さて~、これは去年10月(2012年)の研鑽会で、ロングストロークで臀部を通るときの
鎌田のデモ映像でございます。短い映像ですが、臀部にどのように寄りかかっているか、
じっくり参照されたし。

動画中で鎌田が語っていますが、ロングストロークでは、臀部は、通り道になりますよね。鎌田は、ロングストークを行うとき、臀部にフォーカスを当てることが多いんです。

多くのプラクティショナーは、この臀部が苦手と言います。
確かにどこをどう通って、どう寄りかかったらいいか、範囲というか、面積というか、容積が広いですよね。

また、どこまで触れてもいいの?という戸惑いもあるかと思います。
普通、誰かのお尻に故意には触れませんよね。
おっぱいと同じくセクシャリティに関わるところなんですねぇ。

意外と、触れられているほうは、感覚としては、「脚の一部」というほうが強いと思います。ストロークでは脚からのつながりとして触れることになると思いますし。
というか、脚はどこまで脚か、という問題で、解剖学的にも、インナーマッスルのつながりを考えると、脚は、横隔膜から始まっていると捉え触れていったほうが、より統合感を味わってもらえます。
 

臀部に触れることに抵抗感がある人は、信頼できる人にモデルになってもらって、どこのラインまで触れてもOKと感じるか、 やってみることをオススメします。触れられているほうは、意外と広い範囲を触れて欲しいと感じるし、触れられることにあまり抵抗感がない、ことが多いです。
もちろん、そこは触れないで、という境界線があることも事実なので、要は、一般的にはどこが境界と感じるか、把握しておくということです。

デモ画像のドレープ(タオルのかけ方)は参考になると思います。
露出が多いと感じる方もいるかと思いますが、横になっているほうは、案外、気にならない、そんなかけ方です。仲間内でやってみて、納得しておいてもらいたいところですね。
思い込みから判断しないで、どのように感じるか、実際にやってみる感じてみる、という実験精神は大切です。

 この臀部を通って、上半身と下半身をつなげていくストロークが、いわばエサレンアプローチの醍醐味であると言ってよいと思います。

この臀部を素通りしないで充分に練習して、ちゃんと「寄りかかれ」るようになっておくと、のちのち、いろいろなディテールに取り組んでいくときに、どういう状態でも、寄りかかりが使える体の使い方、というものが身についていることになりますから、練習のしがいのあるところと言っていいです。

この動画では、鎌田の手元しか映されていないので、この臀部のストロークのとき、どのように鎌田がステップを踏んでいるか、みることが出来ませんが、もし、足元を映せば、多様にステップをふんでいることが観察されます。重心の角度を微妙にずらして、常に臀部の中心に向かって自身の体軸と手のひらの軸をできる限り合わせて、真正面に向かって寄りかかっていくように、調整しながらストロークしています。これは、”重力”を味方にするというやり方なんですね。これが、「寄りかかり」ということの別の表現です。
寄りかかる、ということは、セッションに置いて、重力を如何に味方にして、触れていくかということなんです。ファンシーな言い方をするとすれなば、セッションに置いてどのように地球とともに触れていくのか、という問題です。自分自身の「筋力」を発揮して触れていくのではないのですね。

このストロークを行うには、下半身、特に足首の柔軟性と股関節の柔軟性が求められると思います。

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